BABYMETALZONEfrom Japan
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ イギリスツアー

BABYMETALのコール&レスポンスは
精密に「設計」されている

Review: BABYMETAL's Call and Responce
RED HOT CHILI PEPPERS UK TOUR / Special Guests

published on 2016/12/21Review

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今回2016年12月イギリスツアーの"Catch me if you can"でおこなわれたコール&レスポンスには、ちょっとした特徴がありました。
初の訪問地であるグラスゴーバーミンガムでSU-METALが"This is our first time here!"(ここに来たのは初めてDEATH!)と言ったのです。

その後に訪れたマンチェスターも初ライブでしたが、昨年2015年にクルマで通過したことがあるためか、"our first time"(初めてです)の言葉はありませんでした。

以上は6日目・12月14日の記事にも書いたことですが、もうひとつ「BABYMETALらしいな!」と思ったことがあります。

***

12月8日のグラスゴー"Catch me if you can"で、コール&レスポンス開始前に3人が客席に向かって言葉を投げかけています。何を言っているか聞き取れますか? みなさんもヒアリングに挑戦してみてください。 2:21付近からです。

BABYMETAL CMIYC@Glasgow The SSE Hydro

☻2:21~2:30 SU-METAL:  ???
☻2:33~2:37 YUIMETAL:  ???
☻2:38~2:42 MOAMETAL:  ???
☻2:43~2:51 SU-METAL:  ???

聞き取れましたか?
こう言ってますね。
 ↓
 ↓
 ↓
☻2:21~2:30 SU-METAL:
We are so happy to be in Glasgow! This is our first time here!
グラスゴーに来れて本当にうれしいです! ここに来たのは初めてDEATH!

☻2:33~2:37 YUIMETAL:
Glasgow is such a beautiful place!
グラスゴーって、とっても素敵なところですね!

☻2:38~2:42 MOAMETAL:
We love Glasgow! How about you?
グラスゴーを愛してます! みんなはどう?

☻2:43~2:51 SU-METAL:
We want to have an amazing time with you more. Get ready to sing after me, OK?
みんなともっといいライブにしたいけれど、私に続いて歌う準備はできてる? いい?

(注:一部に「ら」抜き言葉、意訳あります)

複数の動画の音声を聞き比べた中では、このグラスゴーの動画がいちばん聞き取りやすかったです。
12月10日のマンチェスターでは地名を言い換えたほかは、まったく同じ言葉でした。このページの最後に動画を貼っておきます。
12月11日のマンチェスターはこの部分の動画が見つかりませんでした。ご存知の方は教えてください。

以上は前置きで、本題はここからです。

身ぶり・動作には意味がある!

3人は発言中に身ぶりや動作をしていますが、それが言葉と関連づけられています。
その部分の画像を取り出してみました。

【SU-METAL】
"We are so happy to be in Glasgow!"と、ひとこと発してから右耳に手をやり、イヤーモニターを外しています。「みんなの声を直接聞くために外したよ」というアピールです。
話し始めるより先に外してしまうと、観客は気づきません。ひとこと発して観客の目がSU-METALに集まってから外しているのです(と、私は理解しました)。

【YUIMETAL】
"Glasgow is such a beautiful place!""such a"(とっても)で両手を広げて「程度の大きさ」を表しています。

【MOAMETAL】
手のひらを右耳に当て声を聞くポーズをして"How about you?"(みんなはどう?)と返事を求めています。これは普段からよく目にするポーズですね。

こうやっていちいち説明すると、「身ぶりを交えるのは当たり前だろ」と思う人もいるかもしれません。言いたいことは、動作にすべて意味が伴っている。いわば、精密に「設計」されている、ということです。

BABYMETALの楽曲やパフォーマンスは「雰囲気で、なんとなくそうしてみた」ものではなく、「明確な理由があり、根拠があり、その結果として、そこにある」ものが圧倒的に多いのです。その言葉、その音、その動き、その演出を取り入れた明確な理由、根拠がある。

公開中の東京ドームのコルセットの溝の数が同じという記事もそうですが、精密な「設計」がそこにはあり、同時に「根拠の提示」をしているんですね。

***

BABYMETALのライブに「即興的なMCがない」ことを残念を思うファンも一部にいるようですが、現時点では必要ないと思います。
仮に将来やるにしても、3人にとって英語は外国語なので、現在のような「定形」をたくさん身につけてこそ、その場に応じたMCが可能になります。今後の楽しみということにしましょう。

***

12月10日のマンチェスターの動画も貼っておきます。14:00付近から。

Babymetal in Birmingham (Dec 10 2016, part 1) : Intro BM Death Awadama Catch me if you can

地名がグラスゴーからマンチェスターに変更されていますが、それ以外は同じことを言っています。

動作が少し違っています。

いま話題にしているのは2016年12月イギリスツアーですが、過去の初ライブ会場のコール&レスポンスはどうだったのか?

昔むかし、新宿のレコード店にブートレッグが並ぶ程度だった時代とは異なり(若い人は意味不明でしょう)、今はほぼすべてのライブ動画がアップロードされています。ファンや後世の研究者にとっては探究しがいのある資料が山のように残される時代になりました。
老後の楽しみもこれでバッチリ !?

by MegaTaro

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